スムーズな復職を叶えるステップ

ブランクからの復帰を目指す医療従事者を後押し

ブランクからの復帰に最適な職場

長期のブランクがある看護師の多くが、いざ働きたいと思っても「ちゃんと仕事をこなせるかな」などと不安を抱えるもの。そんなブランクに対する不安が大きい人におすすめなのが、複雑な業務が求められない職場を選ぶということだ。ブランク後のトレーニングとして、こうした職場に就いてみるというのも良い方法だ。

例えば、「献血ルーム」はブランクのある看護師に最適な職場だ。採血は基本的な看護技術の一つであり、得手不得手はあっても全くできないという看護師はいないだろう。ブランクがあっても、ある程度の看護年数があれば体が覚えているものだ。基本的にルーティンワークで残業が少なく、夜勤もないため家族やパートナーと予定を合わせやすく、プライベート面を考えても働きやすいだろう。

次に、「訪問入浴」もおすすめの職場だと言える。訪問入浴の現場では、主にバイタルサインの測定と入浴介助が求められる。体力は必要になってくるが、利用者さんの安全のために、すべて一人だけで介助に入るわけではない。協力しながら作業ができるため、一人で抱え込むようなことはないと言える。難しい専門の知識を必要とすることは無いため、ブランクがあっても無理なく勤めることが可能だ。

そして「健診センター」も復職先の候補に挙げられる。健診センターは健康診断を行う施設。現場の看護師は、採血・問診・各種測定・乳がん検診や子宮がん検診などの介助にあたる。平日、日勤のみの仕事であるため、生活スタイルを大きく変化させる必要はない。残業もほぼない。対象のほとんどは健康な人であるため、緊急の業務は無く、忙しさやストレスも少ないというメリットがある。

ブランクから無理なく現場復帰したいなら、ぜひこれらの職場を検討してみると良いだろう。

看護師のブランクの不安を解消するポイント

看護師は女性が多くを占めていることもあり、結婚や育児などのライフスタイルの変化によって、現場を一時的に離れる人が少なくない。その中では、将来的に復職を考えている人もいるだろう。しかし、いざその時期になると尻込みしてしまう人が多い現状がある。

一度離職した看護師が復職を考える際に、戸惑ってしまう原因となっているのがブランクによる不安である。そんな不安を解消するためには、以下の手順に従って行動することが大切になってくる。

まず初めに取りかかるべきなのが、最新の医療知識を身に着けておくということ。看護師として仕事をしていた経験があっても、医療の現場は日々進化し続けている。そのため、復職するためには既存の知識や技術を、改めて現在の医療に見合ったものにアップデートをする必要があるのだ。医療機関自治体が行っている研修や、インターネットを使用したセミナー、動画で学習できるコンテンツなど、勉強するツールは豊富にあるため、自分にあったやり方で知識の学び直しを行うことをおすすめする。

知識や技能に関する不安を解消できたら、次は復職先の職場探しである。職場探しをする際は、看護師専門の転職エージェントサイトに登録することをおすすめする。転職サイトには転職に関する専門知識を備えたエージェントがおり、転職のサポートを行なってくれる。希望条件を伝えることで、それに合った求人を探してもらえるため、効率的に転職活動をしたい方は積極的に利用すると良いだろう。

そして、どうしても不安が拭えないというときは、経験者に相談することも大切である。身近に復職した看護師仲間がいるのであれば、ぜひブランクを乗り越えた方法を聞いてみよう。ブランクからの復職に大きな不安を抱える方は、こちらも為になるためアクセスして一読してみると良いだろう。